
価格1,260円
単行本218ページ
発行日2010/9/28
教育とはビジネスではなく、個人の利益追求でもなく、もちろん商品でもない。
その本質は「おせっかい」である──。
日本有数の思想家、大学総長、住職、大阪市長の4人が、「街場の学び」と「これからの教育」、そして、それを支える「共同体の再生」について語り合った。
2回で計6時間以上にわたった、3度目はないような濃密な座談会を完全収録。
「知識を得たり、技術を身に付けたり、資格を取ったりして、それで高い年収を得たり、社会的地位や威信を獲得したり、そういう自己利益を達成するために人は教育を受けるのだという思想が広まってしまった。
それが教育崩壊の根本にあると思います(「おせっかい教育論」本文より)」という内田樹氏の問題提起に始まり、教育を通してニッポン社会の歪みをズバズバ指摘していく、知的好奇心を刺激する1冊。
第一夜(2009年10月1日、ナカノシマ大学での座談会)、 第二夜(2010年1月、大阪市内某所での完全クローズド座談会)に加え、本書のために4氏が新たに書き下ろした「教育論」(2010年7月)を収録。 中沢新一氏の推薦帯付き。